深夜に帰宅?クリスマスに堂々と不倫なんて考えてもおらず……

夫の帰宅時間詐称疑惑への尋問もなんなくスルーされてしまった私は、浮気やら不倫やらとしばらくは気にしていたが、良いのか悪いのかすぐに忘れてしまう性格が甲を制して、年末を迎える頃にはそんな話題をすっかり忘れてしまっていた。

年の瀬というものを昔からなぜか私は物悲しく感じていて、その年も例に漏れず切ない気分でクリスマスを過ごしていた。

深夜の帰宅?不倫夫は策士か

冬を迎える頃から私は仕事を通常勤務に戻していた。

あまり職場に迷惑もかけられないし、いつまでも流産を引きずるわけにもいかない。

夫も冬場は繁忙期で忙しく、私達夫婦はすれ違いの毎日を過ごしていた。

その年のクリスマスは、2人とも普通に仕事で夫の方が若干早く終わるかもとの事だった。

交際当初こそ、2人で過ごすクリスマスを大事にしてきたが、結婚してしまうとなかなか2人きりで何かをしようということにもならず、それぞれ職場から持ち帰った料理やケーキをつまみながらテレビを見て過ごすというのが慣例になっていた。

ただでさえすれ違いの毎日が続いていたので、クリスマス位は2人で話でもしたいと思い、私もなるだけ早めに仕事を切り上げることにした。

20時頃に仕事が終わり携帯をチェックすると、

「仕事でトラブルがあって遅くなる」とだけ夫からメールが来ていた。

「何時頃になりそう?」と返信したが、いつまで待っても返事はないままだった。

私はお風呂に入り、晩酌しながら返信を待ったがなかなか鳴らない携帯にしびれを切らして夫に電話をかけてみた。

「……もしもし!」

「もしもし私だけど、まだ帰れないの?」

「そうなんだ。日はまたがないと思うけど先に寝てていいよ。」

「そっか、分かったよ。頑張ってね!」

なんて呆気ない会話だったんだろう。私はこの時のこの会話の呆気なさをはっきり覚えている。

この日、夫が何時に帰ってきたのか私は知らない。

怪しい車と浮気疑惑

翌朝起きると夫は隣で寝ていた。

私は寝付くと夜中に起きたりすることは1度もなく朝までぐっすり寝てしまうタイプだ。

夫と電話したのが22時過ぎだったはずだけど、それからの記憶がないのですぐに寝てしまったのだろう。

その日私は休みで前日まで雨が続いていたので朝からコインランドリーに乾燥をさせに出かけるつもりだった。ありがたいことに早朝オープンのランドリーが近所にあり、早朝でも気兼ねなく乾燥しに行けた。

我が家は、夫婦どちらとも車を所有しており駐車場は家の前と少し離れたところを契約していた。

いつもは、夫が離れた駐車場に停めてくれているのだが、昨日は私の方が早い帰宅だったので家の前を空けておいた。

お互い、どちらの車の鍵も持っているので使用は自由である。その朝私は夫の車でランドリーに向かった。

その時の違和感がそれからの不信に繋がるとは思いもせずに……。

車に乗り込んでエンジンをかけた私はある違和感を感じる。

今は真冬だ。車の暖房が入るまでいつもなら5分弱はかかる。だがその日はすぐに暖まった。

……さっきまでこの車にエンジンがかかっていた?

ランドリーに着くまでの私の顔はひどく引きつっていたかもしれない。

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